〜僕の根も葉もない話〜

「社長!!キュウリのトゲが指に刺さって痛いです!!」

「ああ、それは弘樹さんが葉面散布をしてくれているおかげですよ。」

コレは僕と、松浦農園の研修生であり元消防士であり現役WEBデザイナーでありさらにプロジェクトK(鍬)の主人公である、サトウヒロキさんの実際の会話なのですが、近年稀に見る曇天雨天の日々の中、おかげさまで、なんとかキュウリの収穫量は好調をキープしております。

ちょうど今、本日も朝採りキュウリをJAさんに220キロ納めてしてまいりまして、コレで合計出荷量が、8tになり、なんとなんと!!昨年の出荷量を超えてしまったではありませんか。

ちなみに、昨年も、今年も、栽培面積は一緒です。

しかも、昨年は8tに到達いたしましたのが10月下旬だった気がするので、今季はかなりハイペースであると言えます。

別段、基本的な栽培方法は変えてないのですが、まず考えられる一つの原因としては、スバリ「品種」です。

昨年栽培したキュウリの品種は、あえてここで名前は出しませんが、今年は埼玉原種さんの「まりん」に挑戦し、おかげ様で、今のところ順調であります。

なんというか、今年の好成績で、僕の中ではもう、まりんちゃんは手放せない存在になってしまいましたが、実は、もう一つ、昨年度の栽培に比べて大きな違いがあります。

それは、冒頭でお話しておりました、プロジェクトKの主人公、サトウヒロキさんの存在です。

実は、サトウヒロキさんに僕は、「葉面散布」を、定期的にお願いしています。

コレは僕の個人的感想でありまして、必ず正しいとかそう言った話ではないのですが、とにかく、「キュウリ」と「葉面散布」はコーヒーとチョコレート並みに相性バツグンであると感じますね。

基本的に、現在の松浦農園のキュウリの収穫は、僕と母、時々ヒロキさんで回しているのですが、とにかくとにかくとにかくとにかくとにかくとにかくとにかく、今年は太陽が出ません。

コチラの農家の皆さんが口を揃えて話すように、「本当に、こんな年があるのか?!」言うほど、おひさまが顔を出しません。

なので、今年の松浦農園は収量確保のために葉面散布をかなり頻繁に行っておりまして、それが極端な曇天続きの天候にもうまくハマり、その結果、ありがたいこと、キュウリの収穫量をキープできていることに繋がっているのでないでしょうか。

まあ、モチロン、地面にも、ソレなりに肥料はあげますけどね。

ちなみに、「葉面散布」とは、「作物の葉っぱ」から、「栄養素」を「吸わせる」農法です。

実は植物は、「根」だけではなく、「葉」または、「茎」からも養分を吸収する事が可能です。

おそらくは、元来、海中に存在していた植物の子孫が、陸上に移住する際の、進化の過程による名残りだと僕は考えております。

海中、さらに、深い水の中では光合成が難しいため、「海藻」は、「葉や茎」から「栄養素」や「水」を吸収して、生きて行くことができるのではないか、と、認識しています。

そして、おそらく、そのシステムが、現在陸上に生息する植物にも残っているのではないかと。

そして、その仮説が当たっている場合、「葉っぱ、茎、根」総てから栄養素を吸わせるのが、「植物」と言う「生命体」に取って理想的な形なのではないかと、僕は常々考えております。

なので、極端な話、「葉っぱ」と「茎」と「根」を、「別々に捉える」のが、作物生理学的には、「異常」であると、言うのが僕の持論です。

なぜなら、海中では「葉っぱ」と「茎」と「根」が、「同じもの」か「同じに近いもの」だった可能性があるからです。

まあ、あくまでも仮説で僕の妄想も入っておりますので、その考えが正しいかどうかは分かりません。

ただ、当たり前と言えば当たり前ですが、農業における、土耕栽培の場合、「基本的」には「根」は「見えない」んですよね。

しかし、「葉」や「茎」はハッキリ全体が見える。

あえて誤解を恐れずに言えば、現代の慣行農法は、「根」からの吸収に、偏りすぎではないか?と、僕は感じております。

くり返しますが、「土中」における「根の全体像」は、中々肉眼で確認することは困難です。

ほとんどの場合、「端的」に「根の一部」を、目視できるだけであると思います。

果たして「見えない場所」に「肥料」を「大量に投入」する事が、「確実」な「農業」なのでしょうか?

と、言うことで、本日は僕の妄想&仮説による、「根も葉もない」話をお送りいたしました。