〜あれも愛これも愛〜

農業の世界には、いくつかの栽培方法があります。
例えば、有機農法という物があります。
さらに、自然農法という物もあります。
そして、慣行農法という物があります。
どれも明確な定義は難しく、どれが正しいのかも分かりません。
ちなみに松浦農園では、特にこれと言った農法にこだわらず、できるだけ良いものを取り入れて栽培するように心掛けでおります。
有機農法の良い部分+自然農法の良い部分+慣行農法の良い部分=松浦農園。
のようなイメージで日々、作物の管理に取り組んでいるのですが、もちろん、未だに正解は分かりません。
試行錯誤の日々です。
おそらく、僕の農業人生が終わるまで、試行錯誤の日々です。
僕は、農業に関しては、「こだわらないこと」に「こだわって」います。
それは、「良いもの」を「なるべくたくさん」取り入れたいからです。
ちなみに、実際に農業を経営していくと、作物の「品質」「安全」だけでは、中々、家族を養いご飯を食べていくことは難しいです。
どうやってもこうやっても、
「量」
が必要だと感じます。
もちろん、これは僕個人の考え方なので、正しいとか間違いとかそう言った話ではないのですが、よほど特別な販売方法をしていない農家さんの場合は、ある程度、「収穫量」「販売量」が無ければ、普通の生活の土俵に立ちにくいと思います。
「品質」はもちろん大切だと思います。
「安全」が大切なのは、言うまでもないと思います。
有機農法。
自然農法。
慣行農法。
色々なやり方があります。
100人の農家さんがいれば、100通りの栽培方法があります。
僕自身、拙い経験ではありますが、今まで松浦農園で農業に従事させていただきながら、他の様々な農家さんと交流し、色々な農家さんのお話を聞かせていただきました。
でも、
「おいしくない野菜」
「おいしくない果物」
の栽培を、わざわざ目指している人には会ったことがありません。
そして、あえて「農業」を通じて、「誰かを不幸にしよう」と考えている人には会ったことがありません。
農業に対する、アプローチの仕方。
農業に対する、愛情の方向性。
農業に対する、価値観。
が、それぞれ違うだけなのではないでしょうか。
けっきょく、どれも、正しいのだと思います。
しかし、もしかしたら、僕も含め、どれも間違いなのかも知れません。
ただ、1つ、感じることがあります。
きっと、総ての農家さんの根底には、「何か」があります。
みんな、その「何か」のために、今日も畑に出るのだと思います。
そして、それをひたすらに突き詰めていくと、必ず最後には、「人間」に対する「愛情」に行きつくのではないかと、僕は常々考えております。
