〜カルシウム不足シテマセンカ?〜

今まで、農業3大要素であるNPK、つまり、窒素リン酸カリについてのブログを書かせていただきましたが、次はいよいよ「中量要素」である、「カルシウム」に移りたいと思います。

「カルシウム」は、マグネシウムと共に「中量要素」と呼ばれる大切な栄養素の一つでありまして、ヤハリ、健全な植物の生育にとって必須の成分となっております。

まあ、以前お話させて頂いたカリウムと一緒で、我々の日常生活でもよく耳にする栄養素なので、皆さんにとってもお馴染みですよね。

平たく言えば、牛乳や海藻なんかによく入っているアレです。

それで、そんなカルシウムさんですが、非常に大切な成分であるにも関わらず、なんと「植物の根から吸いにくい」と言う特徴があります。

しかも、カルシウムは「植物体の中で移動しにくい」性質があるため、必死に根っこさんがガンバって吸い上げても、中々、その成分がカラダを巡りにくく、葉っぱまで到達しにくいのですね。

そこでお役に立つのが、松浦農園ブログでおなじみ、伝家の宝刀「葉面散布」であります。

「根っこがダメなら、葉っぱから吸わせればいいじゃない」と、ばかりに、出来るだけ吸収率の高いカルシウム肥料を、葉裏に丁寧に、定期的に散布します。

そうすれば、植物にとっての中々の重労働である、「根っこ〜葉っぱまでの移動する過程」を軽やかに「ショートカット」することが出来るんですね。

また、「吸収率が高いカルシウム」の一例を挙げさせて頂くと、とにかく分かりやすいのは「有機酸カルシウム」です。

ネットなんかで調べてみると、酢酸やクエン酸などの有機酸と組み合わされてあるカルシウム肥料が沢山ありますが、コレはいわゆるキレート化されているため、作物側で吸収しやすいんですね。

ちなみに、「キレート化」と言うのは説明がややこしいので、あえて割愛いたしますが、まあ、「キレート化=作物が吸収しやすくなる」みたいな感じで覚えて頂ければ、だいたいはオッケーだと思います。

しかしモチロン、葉っぱからだけでなく、ヤハリ根っこからも吸わせるのが、農業本来においては理想的なのですが、実は一般的な化成肥料のカルシウムの他に、なんと有機質を使った資材も沢山あるんですね。

ウニの殻、ホタテの殻、カキの殻、タマゴの殻、サンゴの粉末、動物の骨……これらは有機質であるため、化成肥料のカルシウムに比べて効き目が緩やかな場合もありますが、バクテリアのエサになるため、土壌改良効果も期待できます。

とにかく、人間の骨を丈夫にするように、強い植物を栽培するためには、カルシウムは必要不可欠な成分と言えます。

それで、また再度同じ話になり恐縮なのですが、「初期の根張り」を良くし、「窒素のコントロール」を行い、「リン酸」をしっかりと効かせて、「カリウム」の性質を理解し、「カルシウム」を、欠乏しないように定期的に補充していく。

コレは、僕が今までブログで述べさせてきたことの一覧なのですが、この流れを理解し、実践できれば、「ある程度、誰でも良い作物」を作る事が可能になります。

モチロン、松浦農園ブログで述べる予定の栽培技術はまだまだ続きがあり、さらに農業は非常に奥の深いモノなので、全くコレで終了ではありませんが、ここまで書いてきたことを理解し、実践し、身に付けていただいただけでも、それなりの農業レベルにはなります。

何度も申し上げますが、ある程度の「理論を学び」、それなりに「実践を繰り返すこと」で、「趣味で家庭菜園を楽しんでいる方」でも、本当に「プロ顔負けの作物」を栽培することができます。

しかも、「理論」を学んで栽培をすれば、そこに「再現性」が伴ってきます。

つまり、栽培理論、技術の学び方、やり方次第で、端的に言えば、「気象条件に左右されにくい農業」が、アマ、プロ問わず、誰でも実現出来るようになってくるんですよね。

モチロン、こんな偉そうなことを述べている僕も、まだまだ、農業者としては全然未熟者です。

なので皆さんと一緒に、もっともっと、農業が上手になりたいですねー、ホント。

そうすれば、畑に出るのが、もっともっと、楽しくなりますからね。

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