農薬はNo薬?

そうですね、ホームページの、松浦農園経営理念の項目にも記載させていただきましたが、僕は無農薬栽培や自然栽培を行っているわけではありません。
ただ、理想の農業のあり方を追求していけば、もしかしたらそちらの方向性が、我々農家本来の目指す道なのかもしれませんが、実際は、生半可な考えでそれを実行すると、大抵の農家さんは食べていけなくなるのではないでしょうか。
まあ、そう言いながらも、僕本人も一次はこだわりにこだわって必死になって無農薬でスナップエンドウを栽培していたこともありましたが、とにかくですね、近年の害虫の量と言ったら半端ではありません。
作物に虫が寄ってくるのは、モチロン、農業者本人の栽培技術も関係しておりまして、よく言われるのは、肥料過剰で害虫が付きやすくなる現象です。
ただ、それだけでは説明がつかないほど最近は害虫が多く、おそらくは温暖化による虫の活動の活発化、越冬による絶対数の増加、さらには、農業後継者不足による農地放棄の荒れ地の害虫温床化など、場合によっては、普通に農薬を使っても歯止めが効かなくなって来ている状況です。
さらにこれからこの先、温暖化が加速し、この状況が悪化していけば害虫の被害の深刻さは増していくわけでありまして、僕も含めた世の中の農家さん達は本当に食べていけるかと心配になることもありますが、松浦農園は、その点をはしっかりと踏まえながら、非常に実力のある農薬コンサルタントさんと契約しております。
この方は、農薬コンサルタントとして、おそらくは日本一なのではないでしょうか。
まあ、それでさらに困った事に、近年は害虫、または作物の病気なども薬剤に対する抵抗性が付いてきてしまい、
「この虫だからこの農薬を使おう」
「この病気だからこの薬剤を振ろう」
と、深く考えずにクスリ、つまり農薬を使っても、中々、思うような効果が出ない場合が多々あります。
基本的に、農薬は高価なもので無駄な散布はしたくありませんし、また、決して人体に良いものではないことも充分承知なので、
「その場に応じた適切な農薬選び」
が、一個人農家として生き抜くため、今まで以上に非常に大切になってくる時代になると思います。
そしてその結果、むやみやたらに余計な農薬を使わず栽培をすることが可能になり、結果的に、生産者にとっても、お客様もとっても、ウィンウィンの関係性になれるのではないでしょうか。
と、いった具合ですので、農家にとっては、生き抜くために、「農薬」は「No薬」とは言い切れないわけですね、ははは。
はい、クスリとも笑えませんね。
