〜陶器の投棄と埋没鍼〜

たびたびブログで述べさせていただいていおりますが、僕は農家になるまでは鍼灸師として活動しておりました。

厳密に言えば、今現在も免許は持っておりますので、最近は農業経営が忙しいためお休み中とは言え、まだれっきとした鍼灸師とも言えます。

また、長期休診中ではありますが、松浦農園事務所に併設された鍼灸治療院も残っております。

それで、鍼灸業界の逸話、伝説、まあ、いわゆる昔話をさせて頂きたいと思うのですが、かつて日本には埋没鍼(まいぼつしん)と言う危険な治療法が存在しました。

こうして書き連ねるのもチョットザワザワするのですが、患者さんの身体に「鍼」を「埋め込む」と言う信じられない治療法です。

首が痛い患者さんには、首に鍼を埋め込み、しばらくそのままにしておく。

腰が痛い患者さんには、腰に鍼を埋め込み、しばらくそのままにしておく。

なんだか書いているだけで怖くなってくるのですが、今では考えられない様なこんな治療法が、大昔、本当に行われていたと言われております。

ただ、誤解のないようにお話いたしますが、モチロン、「現在の鍼灸治療」は間違いなく「安全そのもの」です。

基本的に細くて痛みが少ない鍼が主流ですし、前述したような乱暴な治療法も一切いたしません。

さらに、何年も学校に通い特殊なカリキュラムを学び、人体生理、人体構造を学んだ先生たちしか鍼治療はできませんし、法律で感染対策もしっかりと定められておりますので、現在は「鍼灸治療」に対して、「恐怖感」を抱く必要はありません。

このブログを呼んで「鍼灸」に悪いイメージが付いてしまうと困りますので、念を押しますが、あくまでも「昔話」「逸話」「伝説」くらいに考えて下さい。

それで、僭越ながらまた埋没鍼に話を戻させて頂くのですが、大昔、ある治療院で、「腰に鍼を埋め込んだ」患者さんが、「なんだか肩に違和感がある」と、先生に訴えたらしいのです。

するとなんと仰天、「その患者さんの肩から鍼が出てきた」そうです。

つまり、「腰に埋め込んだ鍼」が身体の中で「移動」し、「肩」まで到達していたと言うのですね。

恐らくは、日常生活の筋肉の動きなどで、体内にある鍼が移動したものと推測されますが、こんなことが本当にあるものかと、学生時代の担任のS先生から逸話を聞いた僕は、非常に驚いた記憶があります。

それで、なんでこんな話を今更しているかと言うと、実は農作業の一環で畑を耕しているとよく「陶器の欠片」が出てくるのですね。

「なんでこんな場所に?」といった場所から、ちょくちょく出てきます。

例えばハウスの中をトラクターで耕した時に、「割れた茶碗」なんかも出てきたこともあります。

普通に考えればあり得ないことだと思うのですが、本当にあるのです。

なので、もしかしたら、僕が見ていない間に大地がうねりを上げ、その中で陶器の欠片が移動して…などと考えたりするのですが、まあ、んなわけないですよね、ははは。

たぶん、それこそ大昔に誰かが投棄した陶器が、長年の時を得て土中から発掘されてているのだろうと思いますが、うーん、真相は闇の中です。

もしかしたら、農業あるあるなのかも知れませんが、「なんでここに?!」ってな場所から本当に陶器の欠片が出てくるんですよねー。

まあ、そんなこと真剣に考えても仕方ないか。

ということで、畑で陶器の欠片を目撃する度に鍼灸師時代の埋没鍼の逸話がアタマをよぎる、真っ黒に日焼けした6月半ばの松浦でした。

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