〜リンさーん、チョット効いてくださいよ〜

先日、肥料の三大栄養素である「窒素」に付いてのブログを書かせていただきましたが、そうなると次は当然「リン酸」になりますよね。

それで、窒素は「効きやすい」性質で扱いに困るのですが、逆に、リン酸は「効きにくい」のが問題となります。

平たく言えば、リン酸は土の中で固まってしまう性質があるため、植物の根から吸い上げにくいのですね。

理由は小難しい話になるので、かなり端折りますが、しかし!リン酸は窒素と共に、農作物にとって非常に重要な役割を果たしております。

まあ、ざっくばらんに申し上げますと、リン酸は作物の「品質」や「収穫量」にかなり影響を与えます。

しかし、そんな大切な役目を担っているにも関わらず、根から吸いにくいために中々効きにくいというとてもニクイやつ、それが、おリンさんなんですね。

そんな、おリンさんのゴキゲンを取れるかどうかで、昨日のブログで書いた窒素のコントロールと同じように、コレまた農業技術のレベルが変わってくるわけであります。

僕の感覚だと、ある程度、窒素は足りなくってから補充しても間に合う気がしますが、リン酸は作物の生育段階で「効かせるべき時」に「しっかりと効かせる」のがコツだと感じますね。

それじゃあ、どうやって効かせるのか?

1番手っ取り早いのは葉面散布、つまり葉っぱから吸わせる方法ですね。

更に、できるだけ吸収率の高い「発酵リン酸」または、「亜リン酸」を使うのも有効な手段だと感じます。

ちなみに葉面散布でリン酸を効かせると、嬉しいオマケとして、作物の窒素過剰を解消する効果も期待できますね。

とりあえず、試して損はないやり方だと思いますね。

ただ、「葉面散布」は確かに吸収率は良いし、誰でもカンタンにできるし、エネルギーの製造工場である葉っぱに直接原料を送れるし、光合成を高める効果もあるのですが、どうしても「根からからの吸収」に比べると「吸収できる量」が少量限定されてしまう、と言う欠点もあるにはあります。

じゃあ、根からリン酸を吸わせるには?

コレまた沢山方法があり、仕組みを解説すると更に長すぎて終わらないため、あえて割愛させて頂きますが、誰でも出来て簡単な方法はヤハリキンコンキンでしょうか。

キンコンキンは、菌根菌と書きます。

菌根菌は植物の根に寄生するバクテリアの一種でありまして、長い触手をにょ~んと伸ばして、本来であれば中々吸えないリン酸の吸収を助ける働きがあるとされております。

それで、菌根菌は自然界にもいるっちゃいるのですが、実際に自分が作物を栽培している畑で、ソイツが活動しているかどうかは調べないと分からないので、市販のヤツを買ってきて直接寄生させるのが、1番間違いのない方法だと思いますね。

とにかく、リン酸は、窒素、カリと共に、非常に大切な栄養素の一つです。

農業初心者の方は、窒素過剰の壁を抜けましたら、次はリン酸の吸収方法を勉強することを、僕はオススメ致します。

今までにブログで述べてまいりました、生育初期の根張り+窒素のコントロール+リン酸の吸収率アップを、学び、実践出来るようになれば、誰でも農業技術は格段に向上します。

家庭菜園の方でも、プロ顔負けの作物を栽培することが充分に可能です。

けっきょく、農業も広い意味では科学なので、ちゃんと理論を学び、あとは実践を重ねて経験を積めばば、ある程度、誰でも良いモノを作る事が可能です。

だって作物は裏切りませんから。

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