〜かわいい根には旅をさせろ〜

僕はそこまで長く農業経験があるわけではありませんが、栽培に置いて、ビギナーズラックと言うものは存在すると考えております。
この場合のビギナーズラックは、偶然と言う意味あいで使わせて頂いているのですが、好天候に恵まれて、それなりの肥培管理を行っていれば、意外とカンタンに良い作物が沢山取れたりする場合がありますね。
しかし、そのケースの問題点としては、「再現性に欠ける」という部分が挙げられます。
なので、安定した作物栽培、安定した農業経営を長く持続させるためには「再現性」が非常に重要になってきますね。
そして、「再現性」を実現するために肝要なのが「技術」ではないかと思います。
これは決して農業に限った事では無いのですが、自分の「技術」され磨いていれば、仮に「条件が良くない時期」や、「スランプの時期」にぶち当たることがあっても、その後、解決の方向に向かいやすいと考えておりますね。
まあ、だからといって、僕本人が人様に自慢できるほどの農業技術を持っているかどうかは甚だ疑問なのですが、もしかしたら栽培初心者の方もこのブログを読んでくださっている方がいらっしゃるかもしれませんので、ちょっとだけその辺に触れたいと思います。
それで、先日、「根張りよければ全て良し」と言うテーマの記事を上げさせていただきましたが、農作物において「初期の根張りを向上させる」は非常に重要な技術になってきます。
その「初期の根張り向上」のためにできることはいくつかあるのですが、その全てに触れさせていただくと長すぎてブログが終わらないので、とりあえず端的に述べさていただきますと、「苗作りの段階、または生育初期の段階には、土壌の肥料を控えめにして栽培する」と言うことが肝要だと考えております。
例えば、うちの妻は元々幼児教育の専門家だったのですが、その世界では「子どもをダメに育てたければ、おもちゃを山ほど買い与えろ」と言う格言があるそうです。
まあ、ざっくばらんに言わせてもらえば、幼いうちに甘々な教育をしてしまうことで、その結果、今は楽しくても将来的に自分で生き抜く力が失われてしまうわけですね。
それで、農作物に対しても、ある意味では似たような事が言えると思います。
実は栄養素を吸収するための「根」の周りに「山ほど肥料」があると、要は「根っこが楽をして怠ける」訳ですね。
逆に肥料分が少ないと、「作物が生きるために必死」になり、少ない栄養素を探すために一生懸命に根をぐんぐんと伸ばしますので、その結果、「根張り向上」につながるわけであります。
そうなれば、逆境に耐えるために作物の生きるための本能のスイッチが入りやすくなりますから、その結果、その後の生育が安定しやすくなると考えております。
古来より、「かわいい子には旅をさせろ」と言うことわざがありますが、ある意味では作物にもスパルタな教育が必要な場合があります。
でもねー、自分が管理している作物ってかわいいんですよね。
こんな話をしている僕だって、かわいい娘についついお菓子やおもちゃを買って来てしまいますよ、奥さんに怒られるんですけどね、ははは。
でも、時には、「かわいいからこそ」心を鬼にする事は必要だと思います。
結局、「今」の積み重ねが、「未来」を作り出していくわけですからね。
