〜果実は集中豪雨で落ちてるんじゃない!根張りで落ちてるんだ?!

そうですね、今年の福島県伊達市のモモ農家さん達は、とにもかくにも雨に悩まされ、果実が大量に落下した圃場がたくさんありました。

かく言う松浦農園も、今回の豪雨で、尋常じゃない量のモモが廃棄になってしまい、泣くに泣けないけれど、やっぱり泣くしかない状況で、泣く泣くシーズンを終了してしまいましたね。

しかし、そんな散々な年ではありましたが、全く収穫がなかったわけではありません。

この場合の収穫は、モモの収穫もそうなのですが、それ以外に、「学び」があったと言う意味です。

実際、とんでもない量の雨が「あかつき」の最盛期にドンピシャに合わせるように振り続け、我が家はとてつもない大打撃を受けました。

松浦農園は「成木」の「あかつき」が「1ヘクタール」以上あります。

本数にして150樹以上あり、その半分以上の果実
が、見事に落下してしまいました。

ただ、しかしですね、圃場をよく見ると、その中で、「モモがあまり落下していない樹」や「モモがあまり落下していない場所」が、実は確かにあったのです。

それが、後に事件の謎を解く鍵になると思い、僕なりに考えたのですが、おそらく、「雨でモモが落ちる」現象は、「土壌」を「より良く改良」し、「樹の根張り」を「強化」すれば、「ある程度」は対応できるのではないでしょうか。

そもそも、「なぜ雨でモモが落ちるか?」と言った理由なのですが、端的に一言で申し上げれば、「モモの樹が自分の体を守るため」ではないかと、個人的に考えております。

まず、大量に雨が振り、土壌が水浸しになると致します。

すると、作物の根はどうしても水分を吸い上げる性質がありますので、それが幹を伝わり完熟した果実に影響を与え、その結果、モモ全体のバランスが崩れて、生理落下を起こなさければいけない状態になる。
   
つまり、平たく言えば、「果実」が「水ぶくれ」を起こすわけです。

そして、もう一つの考え方として、大量の水にモモの根が覆われるため、水浸しで酸欠を起こし、その結果、体を支える部分に深刻なダメージを受けた樹が、果実を生理落下させなければいけない状態になる。

つまり、平たく言えば「根」が「溺れる」わけです。

それで、どちらの考え方も、あくまでも僕の仮説なので、決して正しいかどうかは分かりませんが、結果的に、その辺が、「生理落下」つまり、「モモが落ちる」事に繋がって行く、と言った具合であります。

そして、植物も立派な生命体でありますし、結果的には、「種の保存と存続」のためには、まずは「自己」を守らなくてはならないと感じます。

その、「水浸し」による「緊急事態」から「自己」を「守る」ために「少しでも体の負担」を「軽くする」ために、「少しでも早く」、「果実を落とす」。

これが、僕の仮説の根本理論です。

ただ、モチロン、物理的に雨でモモがアタマを叩かれて落ちるケースもありますから、必ずしもそうではないとは思いますが、要は、この理屈が正しければ「土壌の排水性」や「少々の水浸しでも生き延びられる強い根」を人為的に作り上げる事が可能であれば、ある程度は、大量な生理落下は防げる計算になります。

それで、前述した、「松浦農園でモモが落ちなかった樹、場所」は、実はら父があらかじめ土壌改良の為の堆肥を余計に入れておいたり、また、根張りに特化した系統の樹を植えた畑だったりしたんですね。

そこで、「土壌改良」による「排水性」や、その他諸々の要因による「根張りの強化」が、「大雨による大量生理落下」を防ぐのではないか?!と言う、僕の仮説と結びついたわけであります。

ただ、その肝心の「対策」の、中核部分は、ただいま松浦農園全体で検討中、調整中なので、いつかブログを通じて良い発表が出来ればと思います。

モチロン、自然災害によるモモの落下を止めるのは、そんなに簡単な話ではないのは、重々承知です。

さらに、僕がただ、ここでスマホでこんなブログを書いていたところで、現実は何も変わりません。

しかし、物事に行き詰まったケースは、誰かが何かに挑戦して、無理やりでもどこかを変えていかなくては、結果的に、何も始まらないのも事実だと感じます。

来年度、福島県伊達市のモモの収穫シーズンに、どんな天気がやってくるのかは、誰にもわかりません。

もしかしたら、今年よりも、沢山、モモが落ちるかも知れません。

ただ、どうせ落ちるなら。

どうせ落ちて廃棄になるなら。

ただ何もしないで落ちるより、自分が考えうる最善作を全力で尽くし、その結果、落ちた方が、僕は気持ちいいと思える思想の持ち主です。