〜365分の1〜

ばあちゃんは甘えん坊だった。
いつも側に誰かいないといけない人だった。
いつも自分の話を誰かに聞いてほしい人だった。
内孫である僕は特に可愛がられた。
よくこっそりお小遣いをもらった。
よく肩を揉んだ。
よく頼まれて買い物に行った。
よく病院に一緒に付き添った。
そんな寂しがり屋のばあちゃんは、僕の誕生日の日に亡くなった。
もう亡くなって何年も経つが、これから先も、僕は命日を忘れる自信がない。
もしかすると、僕は最後まで甘えられてしまったのかも知れない。
でも、決して、悪い気はしない。
