〜キュウリの日々の売り上げと残酷な経費、そして、幸せの青い利益〜

そうですね、僕は福島県伊達市でハウス抑制キュウリの栽培をしているのですが、とにかく「1日平均100キロ」と言う目標で、毎日管理に励んでおります。

こちらの地域では、僕が栽培している作柄は、基本的に収穫期間が「8月上旬〜11月上旬」でありまして、役3か月、毎日キュウリを出荷するわけですね。

それで、ざっくばらんに、「収穫期間を100日」といたしますと、その日の収穫量が100キロであれば、栽培収量までに「10000キロ」になります。

ちなみに、だいたいJAさんでの料金相場を見ると、今年の場合は、「キロ400円〜600円」で取り扱かわれております(価格はA品)。

ただ、まだ9月が始まったばかりなので、この先、値段の変動はかなりあると思いますが、さすがに最低でも「キロ300円」くらいなんじゃないかなーって考えています。

さらに、その時の相場によっては、「キロ700円」を超える場合もたしかにあります。

なので、あえて今回はだいたいの間を取り、「ハウス抑制キュウリA品、キロ400円平均」で計算してみたいと思います。

そうなると、収穫期間の3か月間で売り上げが「400万円」になりますね。

ただ、かなり細かい部分を端折っての計算ですし、値段がA品設定なので何とも言えない部分はありますが、とにかく、「1日100キロ」を毎日出荷できれば、「売り上げは400万円」になる形になります。

しかし、これはあくまでも「売り上げ」でありまして、モチロン「利益」ではありません。

ここから経費や諸々の手数料をお引きして、手元に残るお金が、「利益」になります。

ただ、松浦農園くらいの面積のハウス抑制キュウリであれば、「最低でも売り上げ400万」になれば、よほど経費を使いすぎない限り、「赤字」にはならない数字でもあります。

また、普通に「売り上げ400万円」を超え、「500〜600万」を超える場合もありますので、その場合はありがたく利益は運転資金に回します。

ちなみに、モチロンですが、「1日100キロ」と言うのはあくまでも平均目標でありまして、栽培期間においては、「20キロ」の日もありますし、「400キロ」の日もあります。

しかし、農業経営をしている以上、「赤字」にはなりたくないので、「自分の中の売り上げの最低ライン」のようなモノを目標に上げて、毎日収穫&出荷をしているというわけです。

その、自分の中のハウス抑制キュウリの「最低ライン」が「平均1日100キロ」なのですね。

ちなみに、当たり前ですが、いくら売り上げがあっても、経費を使いすぎれば収支が合わず、残酷にも経営難に陥る結果になります。

モチロン大企業さんから見れば微々たるものですが、農業は動いているお金がそれなり大きい部分があるため、「売り上げが増えた瞬間に、浮かれてしまい、裕福になった気持ちになってしまう」ことがあります。

これは、残念ながら、錯覚でありますね。

よく、新規就農者の方で、補助金の使い方を誤ってしまい、経営が行き詰まってしまうケースを耳にしますが、とにかく農業は安定してお金が入らない業種だと思います。

ビニールハウスを何棟も建てたり、、さらに農機具を新品で買ったりすれば1000〜3000万円くらいはカンタンに出ていきますので、新規就農に大きな夢を持ちすぎて浮かれていると、大きな落とし穴にハマる危険性があります。

もし、僕から新規就農者さんにアドバイスがあるとしたら、「基本的に農業は儲からない仕事です」と言う事を、強く伝えたいです。

「儲からない仕事」なのですから、「むやみやたらに経費を使う」と、ズッコケてしまいます。

ちなみに、うちの研修生であるサトウヒロキさんは、その辺をシッカリと理解しているため、「総ての作業は鍬一本で行う」と、常々話しているわけです。

モチロン、「本当に鍬一本」でやるわけではなく、「不安定であり、経費がたくさんかかる農業」という業種を「冷静に分析」して、「無駄な補助金の利用」を控える、と言った、素晴らしい考えを持っているのですね。

なので、「鍬一本」はあくまでも「例え話」であり、ヒロキさん本人はただ、闇雲に経費を使わない農業を目指しているだけだと感じます。

そんなサトウヒロキさんを、僕は心より応援しております。

「あ、社長、ちょっといいですか?すみません、休憩中に。」

「おお、ヒロキさん、どうしたんですか?」
 
「ちょっと社長に見てほしいものがありまして。」

「ああ、良いですよ、ただブログを書いてただけですから、今日はキュウリの売り上げの話です。」

「ご執筆中に、たいへん失礼致しました、あ、社長、見てください!このAmazonで見つけたアメリカ製の鍬!これなら必ず3000坪くらいは楽に耕せますよ!!」
  
「えっ?」

「しかも、YouTubeで、鍬を自由自在に操る男の動画を見たんですが、あれは凄いです、ただ、私も練習すれば普通にできそうですね。」
   
「な、なるほど。」

「いやー、就農が楽しみだなー、あ、社長、何度も言いますが、私、」

「総ての農作業を、鍬一本で行いますから。」