〜プロジェクトK、新規就農者たち〜

「社長、実は私、新規で就農をしたらトラクターは使わない方向で考えています。」

「なるほど…でも佐藤さん、そしたら畑の管理はどうするんですか?」

「全部、鍬で耕します。」

「く、くっ、くわ…?!」

コレは、松浦農園研修生のサトウヒロキさんと僕との実際の会話なのですが、短い付き合いではありますが、この方は間違いなく、ホンキで言っています。

日々の日本の農機具の進化は目覚しく、トラクターやコンバインにとどまらず、草刈機に至ってはオートマチックなルンバ式、更にラジコン式まであり、当たり前にドローンによる薬剤散布まで導入されてるこの時代に、彼が挑むのは、

「鍬」

オトコは黙って鍬一本!!と言う事で、令和の最新AI農業に風穴を開け、更に根底からブチ壊す勢いの発想なのですが、果たして、サトウヒロキさんのカラダは持つのでありましょうか。

ヒロキさんの営農計画としては、まず、研修がてら適切な土地を確保して、そこにモモを定植し、更にその樹が、3、4、5年と大きくなり利益を生むまでの間、日々の農業収入は露地野菜に頼る方針のようです。

それで、モモは50アール、その他露地野菜は約30アールの予定らしく、更に労働力は彼1人のワンオペ農業です。

そして、その、全ての管理が、鍬。

鍬一本。

日本一の暑さを年に数回記録する、コチラの地域で、鍬一本。

さらに盆地で、季節によってはスカウターが破壊されるほどの不快指数を叩き出す、コチラの地域で、鍬一本。

合計、80アールの畑を全て、鍬一本。
 
普通に考えればかなり大変な話ですが、僕は彼のチャレンジを心から応援しております。

しかし、実際にヒロキさんと一緒にお仕事をしてみると、かなりハードな仕事も楽々とこなすので、元消防士さんの体力には僕も驚かされております。

うーん、でも、面積が面積ですからね、大丈夫なんでしょうか。

果たしてヒロキさんのプロジェクトK(鍬)の挑戦は上手くいくのか?!

僕は自分の農作業の傍らその過程を実況し、ゴジラに竹やりで挑む勇敢なヒロキさんの姿を、ブログで読者の皆様にお伝えできればと思います。

そして、ヒロキさんが鍬一本で行けるところまで行き、本人がぶっ倒れるまで側でサポートする次第であります、敬礼!!

いや、その前にトラクター貸してやれよ。